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補助金_実績報告資料の書き方例その4【B-1_機械装置・システム構築費】他の書類編
はじめに
これまで3回にわたり、補助金の採択後に事務局に提出する実績報告資料の準備として、【ものづくり補助金で機械設備を購入する場合】を例にとり、【①実績報告書】、【②出納帳】、【③経理書類】について作成方法を説明しました。
<実績報告資料の記事>
今回はシリーズ最後の第4弾として、提出が必要なその他の書類について説明します。
本記事では、【ものづくり補助金で機械設備を購入する場合】を想定していますので、【B-1_機械装置・システム構築費】の作成方法の説明です。
なお、以下のHPの下段【実績報告】の箇所にマニュアルや参考書式が保存されています。
補助金の実績報告資料とは?(概要)
実績報告資料とは、【①実績報告書】と【②証拠書類】を合わせた資料一式を言い、事務局に提出します。具体的には以下のとおりです。
①実績報告書とは、事業計画に沿って実施した補助事業の完了後、補助事業の具体的内容とその成果を記載した書類です。
②証拠書類とは、実際に購入した機械装置等に関する費用(支出)の証拠書類です。証拠書類を提出することで、補助金交付額の確定準備ができます。
電子申請を行うにあたり、フォルダの構成が下記の図のように定められています。今回の【機械設備の購入】では赤枠で囲まれたフォルダを準備します。
今回は、【B_費目別】にある【B-1_機械装置・システム構築費】の中にある他の書類(経理書類以外)を見ていきましょう。
B-1_機械装置・システム構築費(フォルダ)とは ~ものづくり補助金の場合~
今回取り上げる内容に該当するフォルダは、前回同様【B-1_機械装置・システム構築費】になります。実際は投資する内容によって、他のフォルダも作成する必要がありますのでご注意ください。
このフォルダに保存するファイルは以下のとおりです。
★経理書類(第3弾で説明しました)
※クリックで拡大します。
(出典:ものづくり補助金HP_補助事業の手引きより)
見積依頼書から振込依頼書までの書類の準備が必要です。
★他の書類(今回の第4弾で説明します)
※クリックで拡大します。
(出典:ものづくり補助金HP_補助事業の手引きより)
サンプルとして実際にフォルダとファイルを作ってみると以下のような形になります。
※クリックで拡大します。
今回は他の書類について説明します。
なお、経理書類の準備方法については、こちらをご覧ください。
他の書類について ~ものづくり補助金の場合~
所定書式がHPの下段【実績報告】の【実績報告関連資料】から一括でダウンロードできます。ファイルだけでなくフォルダ構成のセットもダウンロードされます。
(ものづくり補助金公式HP)
それでは、他の書類について、1つずつ見ていきましょう。
★費目別支出明細書
今回の補助事業で発生する経費について、エクセルの各シートごとに情報を入力します。今回のシリーズで説明している【B-1_機械装置・システム構築費】では、「単価50万円以上」「単価50万円未満」で記載するエクセルのシートが分かれていますので、ご注意ください。
※クリックで拡大します。
(出典:ものづくり補助金HP_補助事業の手引きより)
補助金_実績報告資料の書き方例その1【①A-1_実績報告書編】で説明をした経費明細表との金額が一致していないと、書類不備として修正が必要になる可能性がありますのでご注意ください。
【①A-1_実績報告書編】の記事はこちらから確認してください。
★画像データ(参考様式14)
所定書式をHPの下段【実績報告】の【実績報告関連資料】から一括でダウンロードした時のファイル「参考様式14 画像データ用台紙.xlsx」を使って作成します。(ものづくり補助金公式HP)
※クリックで拡大します。
画像データ用台紙の作成方法は以下の画像をご覧ください。
(出典:ものづくり補助金HP_補助事業の手引きより)
また、画像データを画像データ用台紙.xlsxに貼り付けるときの方法は以下のとおりです。
(出典:ものづくり補助金HP_補助事業の手引きより)
具体的にどのような写真を撮影すればいいのでしょうか?実績報告書マニュアルに下記のように記載があります。
(出典:ものづくり補助金HP_補助事業の手引きより)
機械装置を補助事業で取得する場合、設置前のスペースと設置後の機械装置の両方の写真が必要です。
設置後の機械装置の写真は、設備が到着して設置後に写真を撮れるので容易ですが、設置前のスペースの写真は、設備が設置されていない空きスペースの状態を撮影しなければなりません。そのため、設置する前に撮影をしておかないと、設備を移動させる必要が出てきます。
設置前のスペースの写真を撮り忘れたため、この点で苦労してしまう事業者様が多いので、忘れないように設置前に必ず写真を撮影してください。
★受払簿(補助対象物件受払簿)
受払簿については、機械設備のみ購入であれば不要ですが、以下のような費用が発生する場合は、こちらの提出も必要です。
①設備を製作する場合の部品
②原材料
③外注費(試作品開発に必要な加工)
④広告宣伝や販売促進(パンフレット等)
⑤消耗品(感染防止対策のマスク等)
具体的な作成方法は以下のとおりです。
(出典:ものづくり補助金HP_補助事業の手引きより)
まとめ
今回は【B-1_機械装置・システム構築費】他の書類編について説明しました。繰り返しですが、費用別支出明細書では経費明細表との金額が一致していること、画像データでは、機械装置購入の場合は、設置前のスペースを事前に撮影しておくことを注意しておいてください。
実績報告資料の作成方法については、今回が最終回となります。今までの記事を参考にしていただき、皆様の実績報告業務の負担が少しでも軽くことを心より願っております。
<実績報告資料の記事>
最後までお読みいただきありがとうございました。