はじめに
「国や自治体からお金がもらえる制度があるって聞いたけど、どうしたらもらえるの?」
「補助金をネットで調べたらたくさん出てきたけど、当社が使えるのはどれ?」……
中小企業にとって補助金は大きな味方ですが、初心者にとってはとてもわかりにくいもの。
初歩的なことで悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
そんなあなたにお薦めなのが「ミラサポplus」というWebサイトです。
今回はこの「ミラサポplus」を徹底解説していきます。
※「ミラサポplus」のWebサイト(mirasapo-plus.go.jp)をご覧になりながらお読みいただけますと分かりやすいと思います
※ 本ブログは、2023年11月12日現在のWebサイトをもとに説明しています
2.「ミラサポplus」で何がわかるの?
3.補助金申請と「ミラサポplus」
ミラサポplusとは
ミラサポplusは、中小企業・小規模事業者向けの補助金・給付金等の申請や事業のサポートを目的とした、国のWebサイトです。
中小企業事業者・小規模事業者の皆様に、中小企業支援施策(制度)を「知ってもらう」「使ってもらう」ことを目指し、制度をわかりやすく検索できる機能や、各制度の説明や申請方法をご案内しています。
また、申請方法や経営相談についても、サポートが可能な支援者・支援機関のご紹介や検索機能を設けています。
(「ミラサポplus初めてご利用になる方へ」より)
だいたいのイメージが、つかめたでしょうか。
補助金とは
まず補助金とは何かを確認しておきましょう。
ホームぺージから「人気の補助金・給付金を確認しよう」をクリックし、ページの一番下に「補助金とは」をクリックしてください。
すると以下のような説明が出てきます。
「補助金受給までの5つのステップ」についても書かれていますので、読んでおいてください。
使い方ガイド
はじめてミラサポplusを使う方は、まず「使い方ガイド」をご覧ください。
ページ上方の「🔰使い方ガイド」をクリックしてみましょう。
ここでは、ミラサポplusの使い方をFAQ(よくある質問と回答)形式でご案内しています。
FAQは「ミラサポplusについて」「会員登録/ログインについて」「その他」に分かれています
「ミラサポplusについて」を見てみると、「ミラサポの利用に必要な推奨環境」「補助金はどこから探せばいいか」などが書かれています。
また実際に補助金を獲得しようとすると「電子申請」や「支援者」についての知識が必要になりますが、それらについても解説されています。
ミラサポplusの構成と内容
ミラサポplusコンテンツは、大きく以下のとおりになっています。
- 10年先の会社を考えよう 経営戦略マップ
- 人気の補助金・給付金を確認しよう
- 事例を探す(事例ナビ)
- 経営のヒント
- 経営の見える化 ローカルベンチマーク(会員限定)
- 補助金活用のリアルストーリー 支援機関とともに
- 地域の支援機関や専門家に 経営相談をする
それぞれどのようなことが書かれているか見てみましょう。
ここでは、「経営支援ツール」と「経営ビジョンの作り方」について説明されています。
「経営支援ツール」では、業種や知りたいこと(売上を増やしたい、人材を確保したいなど)を選択すると、お役立ち情報や相談先が示されます。
「経営ビジョンの作り方」では、明確で説得力のある「会社の未来予想図」の描き方が、漫画も交えて分かりやすく書かれています。
ここでは人気の補助金として、次の4つを紹介しています。
・ 事業再構築補助金
・ ものづくり補助金
・ IT導入補助金
・ 小規模事業者持続化補助金
それぞれ、どのような補助金なのか、活用事例、申請書の書き方、公式サイトへのリンクなどが紹介されています。
まずはどのような補助金なのかを確認して、自社で使えそうかどうかを確認しておくといいでしょう。
ここには「事例集から探す」と「人気の事例」の2つのコンテンツがあります。
「事例集から探す」では、「中小企業白書」「人材活用事例集」「デジタルツール等を活用した事例集」などの事例集からキーワードなどで求めている事例を探すことができます。
「人気の事例」では、「地元の学生とコラボした地域活性化プロジェクト」「改装、HP・メニューリニューアルを同時に行い売上増」などが書かれています。
事業をどうやって再構築しようかと考えている経営者に示唆があると思います。
ここには「目的・課題から探す」「カテゴリーから探す」の2つがあります。
「目的・課題から探す」では、「人材不足を解消したい」「商品開発をしたい」などの経営目的・経営課題から経営のヒントを探すことができます。
「カテゴリーから探すでは、「補助金虎の巻」「海外展開」「人材・採用」などのカテゴリーから経営のヒントを探せます。
ローカルベンチマーク(略称:ロカベン)とは、企業の経営状態の把握、いわゆる「企業の健康診断」を行うツールです。
財務面の6つの指標と非財務面4つの視点から、あなたの企業を分析できます。
補助金を申請する場合は、「自社の現状を分析して課題を抽出し、その課題を解決するために補助金を活躍する」というストーリーで申請すると採択されやすいのですが、自社の現状を分析する際にロカベンを活用するといいでしょう。
※ ローカルベンチマークは会員限定のコンテンツですのでご注意ください
支援機関とは経営や補助金申請などを支援する機関で、中小企業診断士、商工会議所、金融機関などがあります。
ここでは、支援機関の協力を得て補助金獲得や経営改善に成功した実例を知ることができます。
各事例タイトルに「補助金虎の巻」とあるのが、補助金獲得に成功した例です。
どのように補助金を獲得したのが分かりますし、補助金によっては支援機関の協力が必須のものもありますので、自分に合いそうな事例を読んでみてください。
ここでは認定支援機関と相談窓口が分かります。
認定支援機関とは正式には認定経営革新等支援機関といい、中小企業支援に関する専門的知識や実務経験が一定レベル以上にある者として、国の認定を受けた支援機関(税理士、税理士法人、公認会計士、中小企業診断士、商工会・商工会議所、金融機関等)のことです。
補助金によっては認定支援機関の協力が必要なものがありますので、確認しておきましょう。
相談窓口は「経営全般に関すること」「資金繰りに関すること」など、経営課題ごとに相談先を探せます。
会員になってミラサポplusを使いこなそう!
ミラサポplusでは、無料で会員になることができます。
上部に「🖊会員登録する」というメニューがありますのでクリックし、あらわれた画面の指示にしたがって進めていけば会員登録ができます。
会員登録をすると、マイページで以下のことができるようになります。
1)情報を自分仕様にカスタマイズ
・登録情報に合わせておすすめ情報を表示します(パーソナライズ表示)。
・各種記事を「お気に入り」に登録できます。
・ミラサポの更新情報をメールで受け取れます(停止も可能)。
2)補助金の電子申請等を行う際に便利な情報管理・連携機能(※)
・各種電子申請で繰り返し入力が必要になる基本情報や財務情報等を管理できます。
各電子申請システム側がミラサポplusと連携している場合、登録情報を自動転記できるようになります。
・e-Taxや過去に電子申請したシステム等からデータを取得することができます。
※「GビズID」によるログインでご利用になれます。
3)経営診断や現状分析
経済産業省「ローカルベンチマークツール」の機能を一部搭載しています。
・財務情報を登録すると、診断チャート(「BIレポート」)を表示します。
・支援機関とのコミュニケーションや補助金申請に役立つ、現状分析シート(「業務フロー」「商流」「4つの視点」)を作成・管理できます。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回は、ミラサポplusについて解説してきました。
補助金についての基本的な知識が得られたなら、実際に補助金獲得にチャレンジしてみましょう。
初めての補助金チャレンジでは、頼りになる専門家がいると安心です。
HKSでは、事業再構築補助金やものづくり補助金をはじめ、様々な補助金の申請・活用方法を提案しサポートを行っております。
ぜひご相談ください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。